2007年10月13日

前略



「たいせつなことはね、目に見えないんだよ・・・・」
「うん、そうだね・・・」



「花だっておんなじだよ。 もし、きみが、どこかの星にある花がすきだったら、夜、空を見あげるたのしさったらないよ。どの星も、みんな、花でいっぱいだからねえ」
「うん、そうだね・・・・」


「水だっておんなじさ。 きみがぼくにのませてくれたあの水ったら、車と綱で、汲みあげたんで、音楽をきくようだったね・・・・・。ほら・・・うまい水だったじゃないか」

「うん、そうだね・・・・・」



「夜になったら、星をながめておくれよ。 ぼくんちは、とてもちっぽけだから、どこにぼくの星があるのか、きみに見せるわけにはいかないんだ。 だけど、そのほうがいいよ。 きみは、ぼくの星を、星のうちのどれかひとつだと思ってながめるからね。 
すると、きみは、どの星も、ながめるのがすきになるよ。星がみんな、きみの友だちになるわけさ。 それから、ぼく、きみにおくりものを一つあげる・・・・・」

王子さまは、また笑いました。


「ぼっちゃん、ぼっちゃん、ぼく、その笑い声をきくのがすきだ」


「これが、ぼくの、いまいったおくりものさ。ぼくたちが水をのんだときと、おんなじだろう」

「それ、どういうこと?」



「人間はみんな、ちがった目で星を見てるんだ。旅行する人の目からみると、星は案内者なんだ。ちっぽけな光くらいにしか思ってないひともいる。学者の人たちのうちには、星をむずかしい問題にしている人もいる。ぼくのあった実業屋なんかは、金貨だとおもってた。  だけど、あいての星は、みんな、なんにもいわずにだまっている。でもきみにとっては、星が、ほかの人とはちがったものになるんだ・・・」

「それ、どういうこと?」 



・・・後略  

Posted by おはな at 13:14Comments(0)TrackBack(0)