☆町や村から離れた孤立した施設はつくらない☆

日本の地方都市の郊外化は、商業や住宅だけではなく、既存の市役所や税務署、病院などの公共施設を郊外へ移転したり、また、市民会館や美術館などの新たな公共施設を郊外に建設することによって、推進されてきました。


この「郊外」とは、中心市街地の外側というだけではなく、田畑の真ん中や山奥など、郊外と呼ぶには不適切な場合も含まれます。


とくに、複数の市町村が合併した場合では、田畑の真ん中や山奥などの不適切な立地を、ある町だけが有利になる事がないように、平等の観点から、既存の市街地の中間地点を選んだ という理由づけがなされる場合もあるようです。



ヨーロッパでは、公共施設を市街地から離れた郊外に建設することは、まず考えられないこと。

日本の公共施設の郊外移転は、車社会における駐車場の確保が大きな理由ですが、それならば、市街地に公共駐車場ができれば解決するからです。

新たな公共施設を郊外に建設することもあまりありません。

美術館や博物館などは、よほど大規模であったり特殊な収蔵品であったりしないかぎり、市街地に残る保存建築物などを利用することが一般です。

音楽ホールなども、たとえばイギリスのケンブリッジでは、旧市街にある昔の穀物取引所の建物を利用しています。
取引所であるから床は平面であり、観客には見づらく、音響効果も自慢できないものの、おそらく無駄遣いを惜しむとともに、旧市街の町並みを残すことを優先しているのです。




明日につづきます☆