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インド哲学

2008年03月23日

私たちの祖先は、口をきくことのない岩石、激流となって流れる川、
あるいは森の暗闇のささやきに神秘を感じ、それを語り伝えてきた。

そのような原始的生活の名残が潜在意識となり、その意識が触発されてわたしの血を湧きたたせた。

とりついて離れない陰影のように、今なおわたしの中に生きている追憶は
私が生まれる前の文化的揺藍期と、その育成の地を求め、
かつて一つであった土地と水と空気の限りなき不思議な力に満ちた原始的生命にかえろうとする。

わたしはインドの祖先がわたしの心の奥深く、その遺産として残してくれたインド哲学、
すなわち、 万物と調和を保つことによって完全性にいたることを説いている哲学を信じないわけにはいかない。


それは人間がつくりだした世界にのみ通用する自由ではなく
宇宙の根源に根ざした自由である。

そのような自由の自覚があればこそ、わたしたちは火や水や木
動くもの 成長するもの それらのすべてが本質的にもっている神聖なものに対して
敬意を表すことができるのである。


「タゴール全集 詩人の学校」 より抜粋